京都の旅館などに行ったとき、当たり前のように言われている「おいでやす」と「おこしやす」ですが、実は旅館の方は使い分けて使っているんだそうです。
TBS「この差って何ですか?」では、京都の南禅寺の前にある京料理とお庭の宿「八千代」のおかみさんに「おいでやす」と「おこしやす」の違いについて話を聞きに行くと、おかみさんは「お客様によって使い分けている。」と
「おいでやす」を使うのは常連のお客様をお出迎えする際に使い。
「おこしやす」は、初めてのお客様に使っているそうです。
その理由なんですが、江戸時代の頃は、京都ではお客様をお出むかいする際には「おいでやす」を使うのが一般的でした。
ところが、東海道や中山道などの江戸から京都に向かう街道が整備され、全国から多くの人が京都にくるようになりました。
はるばる遠くから来てくれたお客さんに、ねぎらいの気持ちを込めて使う言葉として「おこしやす」が使われるようになったそうです。
この「おこしやす」と言う言葉ですが、漢字で書くと「お越しやす」と書きます。
これは、遠方から来る際にはいくつもの山を越えて京都に来ているので、そこからこの名前が使われるようになったようです。
今度、京都の旅館に泊まる機会があったら、旅館の人が何と言って出迎えてくれるのか少し楽しくなりませんか。